10年後の自分を想像する
国連のWHO(世界保険機構)の定義によると『高齢者』とは65歳以上の人のこと。
65歳の自分は、いったい何をしているのかと考えたことはありますか?
10年後の理想と目標
いきなりですが、あなたには、これからのライフスタイルの理想と目標はありますか?
今回は、『10年後の自分の働き方』を考えるために、今、何をしたらよいかを一緒に考えてみたいと思います。
考え方の視点は、私の専門、教育的な視点「自己理解や自己管理能力を高めてなりたい自分になるために努力する過程をサポートする」という感じでお話させていただきますね。
10年後に働いていたい?
たとえば、理想が『10年後も自分の力で暮らしていたい』であったとします。
そうすると、目標として考えられるのは、
- 生活費以外の自分が自由になる所得を得ること。
- ひとりでも生活ができるくらいの所得を得ること。
- 所得は得なくても、健康で暮らしていけるようにすること。
大まかですが、この3つのパターンが考えられると思います。
この①②はともに働いていることを目標にしていますが、もちろん健康でなくては働けないので、③+収入ということですね。
これを更に大まかにすると、
- 少し働く
- フルタイムで働く
- 働かない
という感じです。
現在正規雇用の人
それでは、10年後はどんな仕事をしていたいと思いますか?
今と同じ仕事ですか?それとも違う仕事ですか?
今と同じ仕事を65歳まで続けるというのは、一般的には一番難しくない選択ですよね。なぜなら、65歳定年制が多く導入されてきているからです。定年が65歳ではなくても、希望すれば65歳まで働くことができる会社も増えています。
教師の場合も、60歳定年ですが、希望すればその後もしばらく働くことができます。
しかしこれらは現在、正規雇用されている人の話です。
65歳の自分が働いていることを理想としている現在正規雇用の方は、仕事を辞めずにこれからも健康で働くことが理想を叶えるための第一選択肢と考えられそうです。
正規雇用ではない人の場合
それでは、現在は正規雇用で働いていない人が65歳に働いているためには、どうしたらよいでしょうか。
- 現在の職が正規雇用に変われる方法を探す
- 現在の職が65歳までできそうであれば、それを続ける
- 別の仕事を探す
①②ともに、このままの仕事をキープするということになりますね。①の場合は、何らかのアプローチが必要になります。
③の場合が少し難しいので、ここからは③について考えていきましょう。
65歳で働くための仕事
ここでは、65歳の自分が働くということが大前提ですから、まずは、65歳で働くことができる仕事は何だろうと考えてみましょう。
ちなみに50代になって本気で資格を取得して働くというのもありですね。何歳になっても働ける仕事にはどんなものがあるでしょうか。
・教師
・保母
・販売業務
・介護職
・プログラマー
・web制作等PC関係
・セラピスト
・税理士、弁護士等の士業
・FP、弁理士など
・医師
・看護師
・臨床心理士(カウンセラー)
挙げてみると意外とたくさんありますね。
65歳といっても周りの方々を見てわかるように、基本的にとても元気ですよね。
走力や腕力の衰えは仕方がないとしても、とても物覚えのよいご高齢の方もたくさんいらっしゃいます。
あなたはどのような仕事をしていたいですか?
理想をあげてみてください。
例えば今の私は『在宅で書く』仕事がしたいと思っています。
補いたいものは何?
65歳でしていたい仕事がみつけられたら、それは今の自分のままでできるのかを考えてみましょう。
例えば私なら、『今のままでできる』がそのこたえです。
ですが、今のままでは少し物足りないと感じているので、今のままではよくないというのが、正しいこたえ。
『今のままではできない』、あるいは、『今のままでできるけれどスキルをあげたい』と思っている方は、今のままではよくないということになりますね。
それでは、何をすればよいでしょう。
私の場合はWeb上で発信しているので『プログラミング』を学びたいと思っています。
さあ、あなたは何をしてみたいと思いますか?
ワクワクする気持ち
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。一緒に考えてきた今、何となくワクワクした気持ちになったりしましたか?自分のしたいことを想像して楽しい気持ちになったら素敵です!
もし、そんな気持ちが沸き起こったのなら、きっとそのワクワクがあなたを元気にしてくれて、未来へとつなげる一歩になりそうです。
65歳の自分を想像して、何も心配なく明るい未来だけを想像できる55歳なんて、きっとなかなかみつかりません。きっと心のどこかに、ポチっと何か不安がある。それが私たちの世代です。
けれど、自分の未来に理想をもって、そのために何かをすることで、もしかすると、その不安が少しだけ小さなものになるかもしれない。
そうなったらいいですよね。
夢は描かなければ、叶いません。
50代だからといって、夢をもつことを恥ずかしがることはありません。
今の自分より少しだけ成長して、10年後も楽しく自分らしいライフスタイルをつくるために働いてみたいと思いませんか?
そのために今できることを初めてみたいと思いませんか?
独学でもできる
今ならたくさんのeラニングがありますよね。テキストだってネットショップから入手することができます。動画配信なども大いに利用できますよね。
独学でも学ぶ機会はたくさんあります。
何をするか決める
65歳に働いていたいと思うなら、今から何をしていたいか決めることが大切です。
その際に参考になる言葉に、このような言葉があるのでご紹介しますね。
『足るを知る』
そして
『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』
上記が老子、下記が孫子の言葉ですね。
自分のことをよく見つめることが大切です。
なかなかわからないようでもある自分自身ですが、じっくり向き合うとやはり自分のことは自分が一番わかっていたりするものです。
先生だって、学校の教師だけが先生ではありません。塾で教えても、幼児教室で教えても『教育の場』です。
視野を広げて考えれば、今の自分がもっているもので、視点を変えた継続的な仕事がみつかるかもしれません。
10年後にも自分の力で暮らしていく。
それは、ひとりで生きていくということではありません。
家族がいても、いなくても自立していることはとても大切。
自分らしく自由にできる暮らし方。
依存せず、迷惑をかけないでいられるって幸せですよね。
そう考えると『働く』ということは大切なことかもしれません。
65歳以上ばかりの時代
別の記事で書かせていただきましたが、内閣府では2036年には33.3%、3人に1人が65歳以上と予測しているそうです。(引用:内閣府『高齢化の推移と将来推計https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_1_1.html)
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ということは、私と同世代の方、現在50代が今、日本にたくさんいるということになりますね。
10年後は高齢者ばかりの日本になりそうなので、当然高齢者も働かなければならないでしょう。10年後に『65歳以上』つまり『高齢者』になる私たちは、10年後も日本の『労働力』にならないといけないということともいえますね。
『高齢者』とは、国連のWHO(正解保険機構)の定義によると『65歳以上の人』のこと。私にとっては本当にあと10年後です。
キャリアの見直し
ひとつの例としてワークスタイルシートを作成し、次のようなキャリアの見直しを考えてみました。
無記入のシートも添付しますので、利用できそうでしたら使ってみてください。もちろん自分流につくってもよいと思います。
願えば叶う?
ところで、『手帳に未来を書き込んでいくと、その願いが叶う』という話を聞いたことがありますか?こうなりたいと思うことを叶ったように手帳などに記入すると、その願いが叶うという話です。
胡散臭いと思う方もいれば、楽しくそれを試してみる方もいるでしょう。
私はどちらかというと、楽しくやってみる派です。
そして、結果叶ったことも叶わなかったこともありました。
そして叶えば(やっぱりそうか!)と思い、叶わなければ(やっぱりそうならないよね)と、自分の都合のよいように解釈していました。
けれど振り返ってみると、叶ったことは自分なりに努力して最善を尽くし、叶わなかったことは、神頼み的な部分が多かったということに気がつきました。
もちろん、努力すれば願いはすべてが叶うということはないことは、もう十分に心得ている年齢。精一杯やってもうまくいかないことなんて、たくさんあります。
自分がそうなりたいと願うことは、それなりに動かないと何も始まらないということも十分に理解できるようにもなりました。
願うだけでは、何も起こりません。
まとめ
「自分はどう働いていたら満足できるのか」、職種は?労働時間は?勤務日数は?と自分に問いかけてみることは大切です。
仕事内容や役割、役職が、それまでのキャリアを生かしてもらえなくても受け入れるという心構えも大切です。
新しい自分の未来を信じて新しいことにチャレンジする。それもまた素敵!
自分らしい生き方を皆さんと一緒に考えていきたいです。
(参照:厚労省:『65歳超雇用推進マニュアル』http://www.jeed.or.jp/elderly/data/q2k4vk000000tf3f-att/q2k4vk0000024uj4.pdf)
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