おとなが学ぶ小学校の国語

みなさんの中には、ことわざや故事成語のひとつを座右の銘にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、今どきの6年生が学習する漢文のお話をさせていただきますね。

漢文に親しむ

現在では、小学6年生になると漢文を学習します。といっても漢文を読み下すということではありません。

小学校学習指導要領では、漢文を『伝統的な言語文化に関する指導の重視』という内容として位置づけ、言語文化を継承し、新しい創造へとつないでいくことができるようにするための学習としています。(文部科学省『小学校学習指導要領国語編』参照)

例えば、

『百聞は一見にしかず』

『百聞不如一見』

こんな漢文がもとになっているんだなあ・・。おもしろいなあ・・と興味関心をもって親しむことが学習になります。

おとなだからこそ楽しい漢文

漢文は、中学や高校で返り点などを使って日本語に直訳をするという学習がありましたよね。

なんとなくわかっても、正しく読み下し文にしないとテストでは×になる、そんなところが漢文が難しいと感じてしまう理由のひとつだったかもしれません。

漢字が羅列されているだけで、何だか嫌という6年生もいたりします。

おとなが学ぶ小学校の国語

ところが、大人になると日常で故事成語やことわざを耳にすることが増えてくるため、それまでなんとなく苦手意識があった漢文も、そんなに嫌いじゃないかも・・思うようになったりすることもあります。

ですので、漢文はおとなになって改めて学習するにはピッタリの学習内容のひとつだと私は思っています。

ちなみに故事成語、ことわざ、ついでに慣用句の違いは次のようにとらえてくださいね。

故事成語:昔から伝わる出来事(故事)から生まれ、特定の意味をもつ言葉

ことわざ:庶民の間で言いならわされてきた教訓的な内容をふくんだ言葉

慣用句:二つ以上の語句が結びついてもとの語句のいみとは別の新しい意味を表す言葉

※必ずしもどれか1つに分類されるということはありません。『四面楚歌(しめんそか)』など故事成語、ことわざのどちらにも当てはまるものも存在します。

『新国語便覧』(秀学社)参照

足るを知る

さて、漢文といえば有名な孟子。

孟子の『道徳経』第三十三には、このような文があります。

知人者智、自知者明。

勝人有力、自勝者強。

知足者富、強行者有志。

不失其所者久。

死而不亡者壽。

書き下し文にすると、

人を知る者は智、自ら知る者は明なり。

人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。

足るを知る者は富み、勉めて行う者は志有り。

その所を失わざる者は久し。

死してしかも亡びざる者はいのちながし。

全体的にすごくよいことが言われているのに、なぜか『足るを知る』がピックアップされていますよね。

『人を知る者は智、自ら知る者は明なり』

ここもすごいことをいっています。

おとなが学ぶ小学校の国語

まあ、それはさておき。

『足るを知る』

いろいろな状況で考えさせられる言葉ですね。

今の自分は果たして『足るを知る』、つまり『今』に幸せをみつけだし、幸せと感じることができているでしょうか。

今に満足して幸せを感じることができれば、それこそが富む、豊かであるということだと孟子は教えています。

まとめ

現状に甘んじてはいけない、ともいいますが、現状の中にしあわせをみつけることこそ大切と孟子はいっています。

結局のところ『こころの持ちよう』かな?とまとめてしまったら、元も子もありませんが、どう考えるかということが大切だということは確かなことのようです。

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