雑学豆知識

おとなが学ぶ小学校の理科『植物の成長と体のつくり』

身近な植物を観察してみる

おとなが学ぶ小学校理科

家の前の道に咲いているタンポポは、綿毛の方が多くなり、花はもう咲いていないかな?と思ったら咲いていました!

本当はそのままにしておきたかったけれど、今回はごめんね、観察させてもらいました。ぜひ一緒にタンポポの花を確認してください!

タンポポの花びらの数

別のコラムでこのようなクイズをお出ししてみました。

小学校理科を学ぶ意味
おとなが学ぶ小学校の理科『理科で学ぶことの意味』小学校理科を学ぶこと みなさんは理科がすきでしたか?どんな実験が楽しかったですか?そもそも小学校で理科ってどんな意味をもって教...

タンポポは1つの花に何枚の花びらがついているでしょうか。

ヒント:タンポポは1つにみえますが、実はたくさんの花の集まりです!

こたえは、

こたえ

タンポポは、1つの花に5枚の花びらがついています。

タンポポの1つの花についている花びらは5枚です。

正確にいうとタンポポの花はこちら。

タンポポの花

小さな花が集まって、ひとつの花にみえています。

タンポポの花

タンポポの花びらの数ってあまり気にしたことがなかったかもしれません。

100枚くらいあるかなあ・・・と思いますよね?

確かに、一本の茎からたくさんの花が咲いていますので、1つのタンポポに花びらはたくさんあるともいえます。

けれどひとつの花の花びらは何枚かといえば、こたえは『5まい』が正解。

〇1、〇2、〇3(1か所くっついてみえるけれど)どれも、先がギザギザになっていて、5つに分かれていますよね。

タンポポの花は合弁花(ごうべんか)といって、花びらの全部が一輪としてくっついている花なので、これが1枚とみえているのです。

タンポポの花びらの解説

なんだか、いじわる問題みたいですよねえ・・。言葉って難しいですね。

タンポポの花のつくりは中学1年生の理科で詳しく学習します。さらに詳しく知りたくなったらぜひ調べてみてくださいね。

タンポポは賢い

小学4年生の理科の学習では、身近な植物を一年を通して定期的に観察したりして、その成長と季節のかかわりをとらえる学習をします。

タンポポを観察すると、暖かくなる夏までに体全体が成長が顕著にみられますよね。

タンポポの花

花が咲き、茎がぐんぐんと伸び、やがて種子をつくり綿毛で種子を飛ばしていきます。

寒い時期になるとタンポポは日光を存分に取り入れることができるように、葉をロゼット状に広げて冬を越します。これは、たんぽぽのように越冬する植物に多く見られる植物の知恵です。

タンポポの葉のロゼット

タンポポを一年を通して観察すると、タンポポの賢さに驚かされます。

ちなみに小学2年生の国語教材に『たんぽぽの ちえ』(光村図書)があります。大好きなお話で素敵なので『おとなが学ぶ小学校の国語』でご紹介しますね。

系統的に学ぶ

どの教科もそうですが、学習はその時期にそれを学習する意味がきちんとあります。

理科の場合、

小学校では、1,2年生の生活科で朝顔やミニトマトなどを栽培し、その成長のようすを観察するなどして、植物に興味関心をもつように学習をすすめていきます。

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そして、その学習をふまえて3年生では、夏生一年生の双子葉植物を育てて、育ち方には、一定の順序があり、その体は根、茎及び葉からできていることを学習していきます。

夏生一年生双子葉植物は、へちま、ゴーヤ、マリーゴールド、ひまわりなどが代表的で、小学校ではゴーヤを育ててグリーンカーテンとして利用したりすることもあります。

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その他、3年生では、

種子⇒発芽⇒子葉が出る⇒葉がしげる⇒花が咲く⇒果実ができる⇒枯れる

という一定の順序があること、植物の体のつくりは、根、茎、葉からできていて、根は地中にあることも学びます。

そういった植物の育ちや体のつくりを理解するには、ひとつの植物だけでは、共通性をみつけることはできませんので、複数の植物を観察して比較することが大切です。

4年生になると、植物の成長が暖かい季節と寒い季節では違いがあることなどを学び、植物の成長と環境のかかわりについての考えをもつことができるようになるように学習をすすめていきます。

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自分からみつけて考えること

植物は、学校や家庭で育てなければ、学ぶことができないかといえば、そんなことはありません。公園や道端にも植物が育っていて、私たちは、その植物を毎日自由に観察することができますよね。

学ぶことは、その気にさえなれば、どんな環境でも学ぶことができるものです。

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話を戻しますね。

5年生になると、植物の発芽、成長、結実についての学習が深まり、種子の中の養分と発芽の関係、発芽と水、空気や温度の条件の関係、植物の成長の条件、受粉と結実の関係などを観察や実験を通して学びます。

そして6年生では、植物の体内の水などの行方や葉で養分をつくる働きを推論しながら調べるなど、具体的な活動を通して、生物と環境のかかわりをとらえる学習をするようになります。

まとめ

身近な自然を通して学ぶ内容が多い小学校の理科の学習は、おとなになって振り返ってみるととても楽しいものがたくさんあります。

小学生のときは、わからなかったことでも、今なら知らないうちに理解していたり、納得できることもたくさんありますよね。

おとなが学ぶ小学校理科

子どもたちに教えていて思うことは、小学校の学習が後々、

「それ、ちょっと知っているかも」

という程度でも、思い出せるといいなあということ。

たとえば、中学1年生の理科『種子植物の花のつくり』を学習するときに、(そういえば、小学校の理科で勉強したなあ・・。)と思い出して、知っていることを引っ張り出してくることができたら、うれしい!ということです。

小学校の学習が、学校の学習場面だけではなくても、何かのきっかけになってくれたらうれしいなあと私は思っています。

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