小学校理科を学ぶこと
みなさんは理科がすきでしたか?どんな実験が楽しかったですか?そもそも小学校で理科ってどんな意味をもって教えられていたんだろう?なんて考えたことはありますか?
今回は、まず小学校の理科とは、そもそもどんな意味があって勉強をするのかについてお話ししますね。
理科はすき?
私たち50代が小学生の頃は、生活科がありませんでしたね。1年生から理科を学習していました。お子様がいらっしゃる方は、お子様が小学1、2年生で生活科を学習したことで、教科が変わったことを知ったという方もいらっしゃると思います。
1992年より小学校1、2年生の理科は生活科として学習を進めるようになりました。
さて、学校で子どもたちに「理科はすき?」と聞くと、「実験がすき!」という声が多く聞かれます。確かに私も子どものときは実験がすきでした。
光電池にモーターをつなげる、炭酸水には何が溶けているのか調べる、吸う空気と吐いた空気の違いを調べる、どれも楽しいですね。
このような実験だけではなく『理科』はすきでしたか?
理科ってなんだろう
おとなの方に問うと、化学は苦手、物理が好きではない、生物が得意などと分野での方が答えやすいかもしれません。
そんな分野を分ける前が小学校の理科なのです。
まあ、ザックリとしている感じですね。全部を一通り網羅しているともいえます。
けれど、それが小学生にはとても大切なことでもあります。
自分の興味が何に向かうかのベースの時期ですので、幅広くいろいろなことを知っておくことが、今後の視野を広げることになるからです。
小学校『理科』の目標
まずは、小学校ではどんなことができるようになるために『理科』を学ぶのかをみてください。
小学校理科のねらい
自然に親しみ、見通しをもって観察、実験などを行い、問題解決の能力と自然を愛する心情を育てるとともに、自然の事物・現象についての実感を伴った理解を図り、科学的な見方や考え方を養う。
(文部科学省『小学校学習指導要領の解説・理科編』より抜粋)
この文章中にもでてきますが、『見通しをもつ』ということはとても大切なことです。
『知る』ことによって、その次の段階のことを『見通すことができる』ようになるからですね。
たとえば絵を描くときに、絵の具の『赤』と『白』という色を知っているから『桃色』という色をつくることができます。
何かを知る、学ぶことによってさらにわかることが増えるわけですね。
わかることが増える、知っていることが多いと何がよいのでしょうか。
知ることで役に立つこと
理科でいえば、なぜ雨が降るのかな?どうしてこんなに風が強いのだろう?といった身近な生活でふと疑問に思うことがありますよね。
そのときの『なぜ?』という疑問を解決するためには、『知っている』ことと『知る』ことが重要になります。
『知っている』ことを糸口に『知る』ことができるからです。
雨がなぜ降るのか、風はどこからどんな風に吹くのかを知っていれば、今、近づいている台風がなぜ発生したのか、これからどんな進路で近づいてくるのか、どれくらいの強さなのかがわかります。
防災にも役立ちますね。
また、ウォーキングをしたいと思ったら、どのくらいの速さでどの辺りまで歩いていけばいいかな?ということも考えることができます。
血液の流れを知れば、自分の健康状態を管理できたりもしますね。
理科を大まかに解釈
このように、小学校の理科は、
まず、自分の身近にある自然の中で『なぜだろう』と思うこと。
そしてそれは『こういうことなのかな?』と考えること。
さらに、それについて『みたり、試したり』すること。
その結果、『なるほど!』とわかること。
で、もっと環境や生命などを多比切にしようという気持ちになり、もっと知りたいと思う気持ちが育つようになるために学習することと私は解釈しています。
自分を取り巻く自然科学に興味関心をもって、知ろうとするためのベースをつくるというような感じかなあ・・。
おとなが学ぶ小学校の理科
小学校の理科はそういうことなら、おとなが学ぶというのもおかしなもの?と思われるかもしれませんがそうでもありません。
私たちの周りの自然科学はあまりにも多く、気に留めると謎ばかりです。
まだ5月だというのに、気温が30度なんていったいどうなっているの?
毎日強風だけどなぜ?
プリンがよく固まらなかったけど何がいけなかったの?
日々そんなことの連続です。
おとなになった私たちだからこそ、学びたくなることは実はたくさんありますよね。
目からうろこ?のクイズです
タンポポは1つの花に何枚の花びらがついているでしょうか。
ヒント:タンポポは1つにみえますが、実はたくさんの花の集まりです!
自宅前に白花タンポポが咲いているなあ・・と思っていたら、もう綿毛となり飛んでいきました。
タンポポってすごい花なんですよ!
そんなタンポポの花びらはいったい何枚でしょうか。
こたえはこちらです。