横浜駅周辺のちょっとお出かけ
気分がリフレッシュできて、新しい発見があって、おいしいものをテイクアウトできるお出かけ。それで十分に満足できる私たち50代女性。
横浜駅を起点に2,3時間で十分に楽しむことができるお出かけを考えてみました。
まずは『江戸時代の横浜お散歩シリーズ』をご紹介していきます。
ちょっとマニアックなお出かけなので、密は避けられるかも?
今回のテーマは『横浜の宿場跡におでかけ』。
初回は『神奈川宿』のお散歩です。
東海道の整備
宿場というのは、現在の駅のようなもので『宿駅』といわれることもあります。休憩所や宿泊施設、お茶屋さんなどがありました。
1601年に定められた『東海道宿駅伝馬の制』によって、出発点は江戸日本橋、到着は京都という東京ー京都間の幹線道路を東海道といいます。
東海道の最初の宿場である『品川宿』から順に宿場をたどっていくと宿場は53あるので、東海道五十三次といわれています。神奈川宿はその宿場の3つ目にあたります。
横浜市には、神奈川宿と保土谷宿、そして戸塚宿の3つの宿場が置かれました。
東海道といえば
日本橋→品川宿→川崎宿→神奈川宿→保土谷宿→戸塚宿→藤沢宿→と続いていきますが、神奈川宿は現在のどの辺りでしょうか。
神奈川宿は、京浜急行線の神奈川新町駅→仲木戸駅→神奈川駅に沿っている国道15号線当たりで、本陣は滝の川を挟んで江戸側に神奈川(石井)本陣、反対側に青木(鈴木)本陣が置かれていました。
本陣というのは、大名や公家などが宿泊したり、休憩をしたりする幕府公認の宿のことです。当時の様子を描いたものが『神奈川宿高札場』の看板のところにありました。
それがこちら。
ところが神奈川宿は宿場の面影はあまり残っていません。
とはいえ道々このように史跡の説明が添えられた案内があるため、知らなかったことを発見できる楽しみがあります。
私がお出かけをした日は定休日でしたが、神奈川地区センター内には、神奈川宿のジオラマが展示されているようですので、皆さんはぜひお立ち寄りくださいね。
神奈川地区センターのホームページに『神奈川宿跡の見どころ』が記された地図がアップされています。
横浜市神奈川地区センター
横浜市神奈川区神奈川本町8-1
JR東神奈川駅、京浜急行東神奈川駅 下車徒歩6分
この辺りが神奈川宿のあったところね・・と雰囲気を感じ取り、横浜方面に向かってお散歩。程なく中央市場の入り口付近が見えてきます。
おそらく電車の通らない踏切?を先に進むと、右側に大きな建物がみえます。
それが『蔦金商店』です。
出川哲郎さんのお兄さんが経営している海苔問屋『蔦金商店』。出川哲郎さんのご実家でもありますね。
この辺りは栄町といいます。
栄町は神奈川宿がにぎわっていたころは海岸沿いで、潮干狩りを楽しむことができたそうですよ。
ちなみに青木橋から横浜駅方面も海でした。
そんなことを想像して歩くと不思議な感じです。
ベイクォーターまでお散歩
蔦金商店からは、のんびり歩いて横浜に戻ることができます。ビルが立ち並ぶスッキリと整備された道を進み、
歩道橋で道路を渡るとベイクォーターです!
ここは意外に静かで、とてもきれい!
現在テイクアウトを行っているベイクォーターのレストランや横浜そごうの地下でおいしそうなデリをチョイスすれば、夕食の支度は簡単です!
そごうのデパ地下デリから選ぶなら、ハゲ天や柿安、鎌倉山のローストビーフがおすすめです!
そうそう、鎌倉山には缶入りのチーズケーキがあって、とても濃厚でおいしいですよ。
25年位前に初めて頂いた時、缶入りチーズケーキって珍しい・・と何となく不思議な気持ちで口にしましたが、驚くほど美味しくて、それから定番品のひとつになりました。
ハンバーグも絶品!
鎌倉山はお取り寄せもできるので、そちらも利用すると便利です。
まとめ
横浜にある『神奈川宿場跡』は、今はその面影を残しているとはいえません。それでも古の横浜に思いを馳せるのは楽しいものです。
神奈川宿は海岸沿いの景色が素晴らしかったようですが、今は埋め立てられてしまいました。
こちらは『歌川広重』の復刻版浮世絵で商品ですが、神奈川宿は広重によって描かれており、当時の様子がよくわかります。
その代わりに横浜駅周辺が横浜の中心地のひとつとして、今では私たちを楽しませてくれます。
神奈川宿の次、保土谷宿には、どんな発見があるでしょうね。
近々お出かけしてみます!
十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』で有名ですよね。ちなみに『膝栗毛』とは徒歩の旅のことで、やじさん(弥次郎兵衛)ときたさん(喜多八)の洒落や冗談、いたずらが楽しいお話です。