私たちが幼少の頃は、『飛び出す絵本』という呼び方が定番だったでしょうか。
今では『ポップアップブック』、『しかけ絵本』という方がよく使われている、それらの絵本。
あなたは最後にいつ、手にとりましたか?
トランプが降ってきそう
2019年秋。横浜そごう美術館では『不思議の国のアリス展』が開催されていました。
このお出かけをきっかけに、書店で『不思議の国のアリス』関連の絵本、児童書など、いろいろな書籍を探してみた私は、とても素敵なしかけ絵本を発見!
『不思議の国のアリス』
出版社:大日本絵画
著者・編集:ルイス・キャロル、ロバート・サブダ
『とびだししかけ絵本』と説明がありますが、表紙を見ただけでは、中身の素晴らしさが今一歩伝わりません。
この絵本は、表紙よりも中身で勝負です。
紙の魔術師と呼ばれているロバート・サブダさんが手がけているので、間違いはないとはわかっていても、圧巻のページに目を見張ります。
英語版「Alice’s Adventures in Wonderland (不思議の国のアリス)」”紙の魔術師”ロバート・サブダによるアリスの世界!
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アリスよりも大きなトランプが弧を描いているのですが、トランプの枚数がすごい!
このページの鮮やかな色彩とキラキラ感は、ここだけ眺めているだけでも気持ちが上がります。
今では当たり前のVR(Virtual Reality・バーチャルリアリティー)。
仮想現実は、大きなゴーグルを付けて体験しますが、しかけ絵本でも、ある意味別のバーチャルリアリティを体験できるような気がするのは、幼少の頃の遊び方、ごっこ遊びに影響されているのかもしれません。
のんびり散策している気分に
ほのぼのとしたイラストが心を和ませてくれるこちらもおすすめ。
『ナマケモノのいる森で』
出版社:アノニマスタジオ
著者・訳:ソフィー・ストラディ・松田素子
しかけ:アヌック・ボアロベール ルイ・リゴー
幼少期に出会いたかった絵本
まとめ
絵本の中でも、ひとりで楽しむ方がいいなと思うのが、しかけ絵本。
不思議さ、ワクワク感、夢想する場面など、誰かと共有するのもうれしいことですが、ひとりで想像を広げることは、自由で開放的な世界ですよね。
最近、しかけ絵本を開いていないという方は、自分へのプレゼントにいかがでしょうか。
絵本を開いたときのふわッと華やぐ気持ち。
ぜひ味わっていただきたいです!