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司書と司書教諭どちらの資格を取得する?

図書館が好き!という人の働き方

司書と司書教諭どちらの資格

今、このページを開いている方は図書館司書と司書教諭、どちらかの免許を取得しようかな?と迷っていられる方ですよね。あなたにとってプラスになる免許はどちらでしょうか。一緒に考えていきましょう。

司書と司書教諭、どちらの免許を選ぶにしても、現在どのような立場なのかによって取得方法が違いますので、それぞれにわけてお話ししていきますね。

その前に、まずは一般的なことからお話しします。

(※文部科学省の資料をもとにお話ししていきます。)

司書とは

司書とは、都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注および受け入れ、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員のことです。

司書教諭とは

司書教諭とは、教員として採用されてから、その学校内の役割として次の仕事を担う教員のことをいいます。

1.学校図書館資料の選択、収集、提供

2.子どもの読書活動に対する指導

3.学校図書館の利用計画立案・実施の中心となること

4.学校図書館の運営・活用の中心となること

司書教諭は学校図書館法で、学校図書館の専門的な職務を担う教員として、『司書教諭』を置くこととしています。

学級数が12学級以上の学校では、必ず司書教諭を置かなくてはいけないこととなっています。

司書教諭についてはこちらの記事に詳しく記載しています。

司書になるには

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できます!司書の資格には司書と司書補がありますが、図書館法の規定に沿って司書講習を履修すれば司書の資格が取得できます。

図書館法でいう司書資格は図書館法第5条に取得条件が次のように規定されています。

1.大学、短大、高等専門学校のいずれかを卒業した上で司書講習総統科目を履修する

2.大学に2年以上在学し62単位以上を修得、もしくは短期大学、高等専門学校を卒業した上で司書講習を修了する

3.司書補として3年以上勤務したうえで司書講習を修了する

※『司書補』というのは、司書の専門的職務を助ける事務に従事する資格のことです。

高等学校卒業者、中等教育学校卒業者、高等専門学校第3学年修了者のいずれかの資格を持っていれば、大学などで実施される司書補講習を受けて資格を取得することができるものです。
文部科学省ホームページ『図書館法施行規則』より抜粋)

司書になるためのフローチャート

司書になるためのフローチャートを作成しました。

司書ルート図

これに沿って、ご自身がどのケースにあてはまるかを確認してみましょう。

詳しくは文部科学省『図書館法施行規則』で確認してください。こちらのホームページでは、取得するべき科目など詳しく記載されています。

ルート別取得方法1

ルート1:高校⇒大学・短大卒業⇒司書講習受講⇒司書

ルート1の方の取得方法は『司書講習』を受講することで取得が可能です。

司書講習は大学が開催場所となり、夏季集中講座として講義に出席します。

令和2年度に『司書講習』を実施予定は以下の大学です。

ですが・・・。令和2年は状況がいつもと違っています!

実施大学 区分 講習期間 定員 申込期間 選考方法
聖徳大学延期 司書 7.16-9.11 120名 4.1-5.28 作文・書類審査
明治大学中止 司書 7.16-9.15 100名 4.1-5.7 作文・書類審査
鶴見大学中止 司書 7.17-9.19 120名 4.1-5.30 作文・書類審査
愛知学院大学

変更の可能性あり

司書 7.8-9.19 120名 4.1-5.8 作文・書類審査
桃山学院大学

変更の可能性あり

司書 7.1-9.30 150名 5.7-6.3 作文・書類審査
別府大学

変更の可能性あり

司書 7.30-10.3 120名 4.20-6.26 作文・書類審査

上記の通り実施予定でししたが中止や延期、変更の可能性ありとなっています。今後の予定は各大学のホームページで必ず確認をしてください。(2020年4月28日現在の状況)

講習を受講するのに、作文や書類審査があるのですね。

司書教諭講習の受講が厳しそうな方、またはこのような状況なので、別の方法でとお考えの方は、大学の科目履修で取得する方法がおすすめです。

通信教育だと好きな時間に履修することができて便利です。それが次の取得方法2!

ルート別取得方法2

ルート2:高校⇒大学・短大卒業⇒大学で必修科目履修⇒司書

ルート2の方の取得方法は『大学の必修科目を履修』することです。通学のほかに通信教育があります。

働きながら履修したい人は通信教育を利用している人が多いようです。

通信教育には、近畿大学などいくつかの大学があります。

図書館司書と学校図書館司書教諭

50代女性これからの働き方

図書館に勤務する『司書』と『学校図書館司書教諭』の資格は、履修する内容も立場も違いますね。ここで、もう一度それぞれについてまとめてみましょう。

司書

都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注および受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員のこと。

文部科学省ホームページより抜粋https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm)

司書教諭

教諭として採用された者が学校内の役割としてその職務を担当し、学校図書館資料の選択・収集・提供や子どもの読書活動に対する指導、さらには、学校図書館の利用指導計画を立案し、実施の中心となるなど、学校図書館の運営・活用について中心的な役割を担う。

(文部科学省ホームページより抜粋https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm)

 

そして、実は『司書』と名のつく仕事には、『司書』『司書教諭』の他に『学校司書』というものもあるのです。

学校司書

教員としてではなく、事務職員として採用された者が学校図書館に勤務する場合は『学校司書』と呼ばれる。

(文部科学省ホームページより抜粋https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/shisyo/index.htm)

つまり、小・中・高・特別支援学校にある学校図書館(通称『図書室』)の職務を担当する者は教諭の場合と事務職員の場合があるということです。

司書教諭と学校司書

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「司書教諭」と「学校司書」及び司書に関する制度上の比較(文部科学省ホームページ)

という一覧表があります。それを参照に紐解くと、

司書教諭は先生であることが絶対条件。先生として採用されてから、もしかすると司書教諭の仕事を担当できるかもしれない。

学校に司書が必要な場合は、事務職員として採用される場合がある。その場合は教員でなくても応募することができる。

司書は学校の図書館で働くことはできない。

ということになります。

司書?司書教諭?どちらを選ぶ?

司書と司書教諭は同じような仕事内容ですが、フィールドは全く別物です。

自分は図書館でどんな働き方をしたいかということで選ぶことが大切ですね。

司書教諭とは

主に児童書を扱いたかったら小学校・・という感じです。ただし、小学校の図書館で働きたい場合、教員免許を取得していないのであれば、遠き道のりとなるので、できるだけ早く働きたい場合は、事務職員としての『学校司書』がよいかもしれません。

参考になればうれしいです!

図書館司書資格取得については、こちらの記事もどうぞ。

執筆者:rico 小学校教諭として十数年。その後は特別支援に携わっているフリーの教員。 オーガニックコンシェルジュ。