みつろうラップをつくったけれど、みつろうがあまってしまったという方は、せっかくなので、みつろうハンドクリームもつくってみませんか?
みつろうとホホバオイル
基本となる材料は『みつろう』と『ホホバオイル』。
無香料でつくるなら、これだけでハンドクリームをつくることができます。
もちろん、ホホバオイルではなく、別のキャリアオイルを使っても大丈夫。好みに合わせて選んでください。
香りをつけたい場合はエッセンシャルオイル(精油)をプラスしましょう。
みつろうハンドクリームの分量
いくつかのレシピはありますが、私がご紹介するのは指で少し押すとスッと指に付くくらいの硬さです。市販のチューブのものよりも硬い感じですが、よく伸びるのでこのくらいがちょうどよいかなと思います。
みつろうハンドクリーム 基本のレシピ
材料
- みつろう
- キャリアオイル(ホホバオイルなど)
- エッセンシャルオイル(精油)
分量
- キャリアオイル5:みつろう1:エッセンシャルオイル1,2滴
例)キャリアオイル15g+みつろう3g これで10gの容器1つ分位
つくり方
- 分量を量り容器に入れる
- かき回しながら湯せんでゆっくり溶かす
- 周りからすぐに固まり始めるので、白っぽくなってきたら(冷めてきたら)エッセンシャルオイルを入れる
つくりかたのポイント
- みつろうを溶かすときは、粒が残らないように全部しっかりと溶かす
- エッセンシャルオイルには真ん中のオイルが出てくる穴のほかに空気穴があるので、それを上にして瓶を傾ける。決して振らないこと。
- エッセンシャルオイルは控えめに。
キャリアオイルは、ホホバオイルにアルガンオイルをブレンドしても大丈夫です。
一番ノーマルなのは、ホホバオイルですが、ぜいたくにアルガンオイル、サラッとした感触が好きなかたは、グレープシードオイルを使用すると〇。
キャリアオイルの特徴は、最後にご紹介しますね。
つくりかた
- 材料を用意します。
- キャリアオイル(ここではホホバオイル)にみつろうを入れて溶かします。
- 湯せんでゆっくり温めながら溶かしていきましょう。
- 湯せんから降ろすとすぐに周りからかたまり始めます。周りが白っぽくなってきたら、エッセンシャルオイルを入れます。
- 容器に移して完成です。今回私はオレンジスイートとローズウッドのエッセンシャルオイルを1滴ずつ入れました。ほんのりオレンジと樹の香り。
さて、エッセンシャルオイルは何を使ったらよいか?ということですが、香りについては、自分の好みに合った香りというのが一番の回答だと思っています。
その理由のひとつとして私は、奈良県立医科大学の研究報告を参考にしていますので、お時間があったらぜひ研究報告書をご覧ください。
『リラックス効果に影響する精油成分と志向の関係』(参考:奈良県立医科大学の研究報告)
ただし、香りづけには注意することもあります。
精油には、妊婦さんには使えないもの、刺激の強いものもあります。また光毒性のある(レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど)精油もあります。選ぶ際には、キチンと調べてから使用するようにしてくださいね。
今回私が使用したオレンジスイートは、柑橘系ですが光毒性はありません。またローズウッドも一般的な使用注意を守れば、特別の禁忌事項がない精油です。
用語解説
みつろう:ビーズワックスともいわれる、ハチの巣を構成している蝋のこと
キャリアオイル:『キャリア(carrier)』とは『運ぶもの』という意味があり、アロマセラビーなどで使用する際に、エッセンシャルオイル(精油)を希釈するために使われるオイルのこと。ベースオイルということもある
ホホバオイル:砂漠地帯で栽培されているホホバの種子から採取したオイル。浸透力が高く、保湿力に優れている
スイートアーモンドオイル:アーモンドから採取されるオイル。ビタミンやミネラルを多く含み、皮膚を柔らかくするといわれる
アルガンオイル:アルガンの種の中にある仁核をすりつぶして抽出するオイル。高濃度のオレイン酸とビタミンEが含まれているといわれる。アルガンの樹は、北アフリカ・モロッコ王国にしかない
グレープシードオイル:ブドウの種子から抽出されるオイル。さっぱりと軽い質感です。広がりがよく、サラッとした肌触り
エッセンシャルオイル(精油):植物の花や葉、根などから香りの成分を抽出したエッセンスのこと。精油用の瓶の一滴は約0.05ml
湯せん:容器をお湯につけて間接的に温めること
まとめ
みつろうを使ったハンドクリームは、保湿・柔軟作用があります。またハチミツやローヤルゼリー同様に、治癒特性も期待されます。
みつろうハンドクリームをクラフトする際に必要な材料をご紹介しておきますね。ハンドクリームの硬さは、1:3~1:5位の割合で調整してください。
みつろう
天然成分がそのままの未精製のものがおすすめです。
色と香りを取り除いたものは、好きな香りをしっかりと感じることができます。
みつろう(未精製)
キャリアオイル
有機ホホバオイル(ゴールデン)
ゴールデンは未精製の金色っぽい色です。
有機スイートアーモンドオイル
有機アルガンオイル
有機グレープシードオイル
エッセンシャルオイル
オレンジスイート
ローズウッド
花ではなく樹木。リナロールという成分が心を活性化させたり、鎮静させたりするといわれます。
そのほか、おすすめの精油
カモミールジャーマン
ハーブティーとしてご存じの方も多いのでは?日本でも昔から利用されているキク科の植物から抽出された精油です。この花の近くに植物を植えると病気が治るといわれ、『植物のお医者さん』ともよばれています。
サンダルウッド
日本では、古くから高貴な人の香り伽羅・沈香と並んで格調高いほのかな香りの白檀。この白檀がサンダルウッドです。
鎮静効果や保湿作用があるといわれています。