旬の野菜で野菜本来の味を満喫
夕食のメニューを考えるとき、事前にメニューを決めてからスーパーなどに出かけますか?
それとも、お店に行って食材を見ながら考えますか?
料理のメニューを考えるときに思い浮かぶものは、自分の得意料理や好きな食べ物などが多いような気がしますが、そのころにスーパーによく並んでいる食材も頭の中に浮かんできますよね。
たとえば、春先なら「たけのこ」、夏なら「トマト」や「ナス」、秋は「キノコ類」、冬は「ダイコン」や「ハクサイ」というふうに・・。
旬の食材は栽培量の多さから安価で提供できるため、スーパーなどで「今週の一押し‼」「目玉商品‼」などと、大々的に宣伝をしているので、印象に残ります。
今が旬の野菜「ナス」
さて、夏の終わりの今、野菜ではナスが目につきます。
ナスは、初夏から初秋が旬の食材。
野菜に限りませんが食材は旬の時期にいただくことがよいと言われていますよね。
その時期に適した環境で育っているためおいしく、一般的に体がその時期に欲しているものが含まれていて、価格も安価だからです。それでは、ナスにはどのような「よさ」があるのでしょうか。
ナスは約94%が水分。
夏が「旬」の食材なので「水分」が多いんですね。
そして体の熱を逃す作用がある「カリウム」も豊富。
まさに「暑気払い」の食べ物ということなのです。
またナスには「ナスニン」というポリフェノールが含まれています。
ちょっとふざけているような名前のポリフェノールですが、このナスニンは抗酸化作用が強く、それは想像通り「皮」に含まれています。
このようにナスには夏が旬らしい栄養が含まれているわけですが、夏が旬の食材には、ナスのように体の熱を逃がす作用があるため、冷えに注意したい方は食べ過ぎないように注意するようにしてくださいね。
娘さんやお嫁さんが妊婦さんになったときに、
「ナスは体を冷やすから気をつけてね」
なんて言えたらステキ‼
小学校教育でも食育
実は今、小学校でもは「食育」が実施されているのです。
文部科学省からも小学生用に「たのしい食事 つながる食育」という教材が配布されています。
その中には「旬」という項目もあり、低学年(1.2年生)で「旬」について学びます。
学校では生活科の授業「町たんけん」「旬のたべものをさがしができますね。家庭でも一緒にお買い物に出かけたとき、スーパーなどで知ることができるかもしれません。
現在は、いつでも、何でもそろうので、野菜など食材の「旬」がわかりにくくなっていますね。
子どもたちには「旬」があることを知ってほしいという願いは文科省でも掲げています。
50代女性の私たちの子どもは、すでに小学生ではないと思いますので、そういったことを孫に教えてあげられるようにしておきたいものです。
トロなすって?緑ナスって?どんなナスなの?
なすは種類がとても豊富。
『トロなす』と呼ばれるナスもあります。
『トロなす』は、『白なす』や『緑なす』と呼ばれることもあるナスで、皮が緑のものや白のものがあります。
私の自宅近くのスーパーは、野菜が豊富でいろいろと変わった旬の野菜が手に入り、先日『白なす』も『緑なす』も『とろ丸なす』がおいてありました。
『トロなす』は、加熱すると中身がトロトロになります!
輪切りにして表面に焼き色をつけたら、そのあとは蒸し焼きに。
田楽味噌のような濃いめの味付けがとてもよく合います。
出来上がったらあまりにもおいしそうで、撮影するのも忘れていただいちゃいました!
ナスは英語でエッグプラント
先生だったころの話です。
子どもたちに、
「英語でエッグプラントっていう野菜はなーんだ!」
というクイズを出したことがあります。
低学年の子どもたちだったので、
「エッグは卵のことで、プラントは植物のことだよ」
というヒントつきの問題です。
ちょっと難しそうだったので、形で想像してみてねと話すと結構おもしろい答えが返ってきました。
野菜って言ったのに、
「ミカン!」
とか
「レモン!」
野菜って言ってるのに、
「たまご!」
とか。
でもこんな回答は私もその場も和ませてくれます。
センスがいいな・・と思った答えは、
「カブ」
でしたね。
「ジャガイモ」という子もいました。
「ジャガイモ」がでると、その後は「トマト」「ピーマン」ととりあえず言ってみよう的な答えが上がってくるんですよ。
子どもって、こういうところがおもしろくて、かわいいのです。
こうなったときは頃合いを見計らってストップし、正解を教えます。
「2文字の野菜だよ」「最初の文字はナの野菜だよ」などと言いながら答えを導くときの反応は、ものすごく楽しいものです。
『ナス』は英語でエッグプラント(Eggplant)。
その語源は、原産国インドの野生種のナスが「白なす」で、このナスの形が丸やたまご型だったからだそうです。
ちょっとおさらい植物の種について
最近ではかぼちゃなどに種も食べることができる品種がありますよね。
私も「種」を食べてみたことがあります。
種をはじめて食べたときは、ちょっと躊躇してしまいましたが、とくに変わった風味はなく、一緒に食べちゃおう!的な感覚で食べたという感じです。
そんな「植物の種」については、小学校理科5年生の「植物のしくみ」で学習します。
おとなになっても、発芽に必要なものが「水分」「空気」「温度」ということは、以外と忘れていないものですよね。
けれど種子の中身については、あまり記憶に残っていないかもしれませんので、ちょっとお話しますね。
思い出したら、かぼッコリーの種、食べたくなっちゃうかも・・です。
種子の中には「胚(はい)」がありますが、この胚は「幼芽(ようが)」「胚軸(はいじく)」「幼根(ようこん)」「子葉(しよう)」からなっています。
そして
幼芽⇒本葉
胚軸⇒茎
幼根⇒根
子葉⇒発芽のときに最初にでる葉 になります。
とくに子葉は、その植物が成長するための栄養を蓄えていています。
正直、かぼッコリーの種が特別に「おいしい」ということではありませんが、種には植物が芽を出すための養分も含まれているので、有り難くいただいちゃったほうがよいと思います。
まとめ
旬の野菜はその時期に必要な栄養素を蓄えていますね。
今年の夏は前半は雨が多く、中旬からは猛暑が続きました。
私は自宅の小さな畑で毎年キュウリ、トマト、ナスなどの野菜を育てていますが、今年はキュウリもナスもトマトも実がよく生らなかったです。
キュウリは本当に不作でした。
スーパーでもキュウリは価格も形状もちがっていましたよね。
「旬」の野菜がおいしくいただける環境でありますように・・・。