アラカンという言葉をご存じでしたか?『アラカン』とは『around還暦(アラウンド・カンレキ)』なのだそうです。
還暦とは
そもそも還暦は、60歳になって自分の干支が回った年のこと。
生まれた年に還る(かえる)という意味があり『本卦還り(ほんけがえり)』ともいわれ、数え年で61歳のことです。
例えば現在56歳の人は、1965年生まれ。還暦の年は2025年、61歳になる年ということになります。
私の印象では、還暦=おじいちゃん・おばあちゃんというイメージがあるので、自分を『アラカン』というのは地味に抵抗があるなあ・・というのが正直なところ。
なぜ、そんなイメージをもってしまったのかといえば、赤い頭巾とちゃんちゃんこを着せる『還暦のお祝い』のせい。子どもの私は、そのスタイルでお祝いするのは『おじいちゃん・おばあちゃんになること』とインプットしてしまったからなのです。なので、両親に着せたときは、何だか寂しさを感じてしまいました。
ところで、この赤いちゃんちゃんこの『赤』は、日本では昔、魔よけとして赤ちゃんの産着に『赤』を使っていたことから、『生誕時に還る』という意味でこういった慣習が続いているそうです。
定年退職が60歳だったのも、こういった慣習からなのかもしれませんね。
そういえば、父の還暦祝いをしたときに、「これからはまた、赤ちゃんからやり直しだ」
と言っていましたっけ。
50代の生活満足度
ここでみなさんには、内閣府で行っている『令和2年国民生活に関する世論調査』の結果をご覧いただきたいと思います。
アラカン世代も含まれる50代は、現在の生活に対する満足度について不満とする割合が、他の年代よりも高くなっていると示されています。さらに不満と回答した女性も50代が高いと記されています。
(図3点に関しては内閣府『令和2年国民生活に関する世論調査』より引用/https://survey.gov-online.go.jp/r01/r01-life/2-1.html)
食生活の満足度も50代は不満と回答している方が多いですね。60代も2番目に多くなっています。
日常生活での悩みや不安も50代が一番高くなっています。
これらをまとめると次のようなことがわかります。
50代は日常生活において、悩みや不安があり、食生活や現在の生活に対する不満は、他の年代よりも高い。
アラカンの暮し方を考える
50代は悩みや不安があり、食生活や現在の生活に対する不満が他の年代よりも高いということがわかったので、それなら『食生活を含めた普段の生活を自分の満足できるものにすれば、悩みや不安はすくなくなる』のでは?と考えてみました。
つまり、これからの暮らし方を自分好みにカスタマイズするということです。
一般的に普段の生活に関わるものは衣食住。この衣食住を満ち足りたものにするために、自分は何をしようかな?そう考えると簡単そうです。
アラカンは楽だけどキレイな服
まずは『衣』について考えてみました。
『衣』といえば服装ですが、みなさんは洋服を買いに行くときなどは、どのようなことを基準に選んでいますか?私の周囲では『楽だけどキレイに見える服』が一番人気です。
体型を拾わず楽なスタイルといえばAラインなどのストンとしたワンピース。そしてきれいに見えるには、素材選びも大切です。
ということで、『楽だけどキレイに見える服』のおすすめは『リネンのAラインワンピース』!
アラカンは食材にこだわりを
健康には自信があったという方でも、なんとなく不安を感じるようになるのが健康ですよね。病気に限りませんが、何事も未然に防ぐという意味で、これからは食材にこだわってみるというのもよいのではと思います。
私はオーガニックコンシェルジュですので、とくにオーガニックや自然のものについて、別コラムで詳しくお話をしていきますね。
居心地のよい自分の居場所つくり
子どもたちが社会人になったり、結婚をしたりと、家族の姿が変わっていくのも50代なのかもしれません。これからは『自分のこと』を中心に考えるようになりますよね。そのためには、自分の居場所を心地よいものにしていくことがおすすめです。
子どもの頃。自分の持ち物を好きなキャラクターで揃えたり、部屋を好きなものに囲まれるように工夫したりしましたよね。その頃のように自分らしさであふれるような空間をつくってみませんか?
まとめ
現代は、アラカンだからゆっくり隠居というような時代ではありません。フルタイムでお仕事を続ける方もいらっしゃると思いますし、私の周りには孫との時間を楽しんだり、働きに出る娘さんのために孫を預かっているという方もいます。
どのようなライフスタイルであっても、幸せは自分の心がつくりだすもの。そしてそのためには、今の自分はすでに幸せだと感じることが始まりのような気がします。
アラカン世代の方の中には、暮らし方を考え直そうと思っている方もいらっしゃいますよね。
暮らしといったら大雑把なので、例えばファッション、食、健康といった日常を見直しているのでは?といった方がよいでしょうか。
ファッションはどんな風なイメージを描いていますか?私の場合は、『きれいにみえる』ことよりは『清潔感』を感じることに重点をおいています。
食はいかがでしょうか。『さっぱりとしたもの』、『魚中心』という味覚を基本に選んでいるでしょうか。私は『素材』を大事にすることに気を使っています。
健康には気をつけていると思いますが、私は『風邪をひかないようにする』と目標を決めています。
新しい生活様式が求められている今、50代女性も『これからの暮し方』を切り替えるチャンスなのかもしれません。