『不思議の国のアリス展』に足を運んだ後にすることは?
横浜そごう美術館で現在開催中の『不思議の国のアリス展』。
想像以上に見応えがあり、私にとって本当に行ってよかった!という展覧会でした。
さて今回の『不思議の国のアリス展』で私の学びポイントはどのようなことだったのでしょうか。
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『アリス』といえば?
私のとって『アリス』といえば『おしゃべりうさぎ』よりも『ハンプティダンプティ』。
ものがたりの最初に登場する時計をもって急いで走っているあのウサギではなく、たまごのようなおじさん!
ものがたりの中でも何度も登場するうさぎの方ではなく『たまごおじさん』です。
『【50代女性ひとりでお出かけ|おすすめ不思議の国のアリス展】』
↑前回の記事にも書きましたが、私は子どものときに読んだこのお話が怖くて、繰り返し読むことがなかったせいか、お話の内容をあまりハッキリとは覚えていません。
そんな私が『アリス』に興味を持ったのは中学生のときでした。
教科書に『アリス』と『ハンプティダンプティ』が掲載されていたのです。
もしかすると
「それ!覚えている!」
という方もいらっしゃるかもしれません。
(私が使っていた教科書は『New CROWN』です)
英語は好きだけど(授業は楽しくない)と思っていた私が、初めて英語の授業が楽しいと思ったのが、このお話の授業。
たしか歌もあったような・・・?
私のあいまいな記憶はこれだけに留まらず、『ハンプティダンプティ』はツインズだったっけ?
なんていうイメージさえも残っていました。
おおいなる勘違い
そんなイメージのままおとなになっていた私が、今回『不思議の国のアリス展』に行ったというわけです。
それってどうなの?と思うところですが、どうもこうも、お出かけして大正解です!
おかげさまで、今までのあいまいな記憶を正確なものに上塗りすることができました!
今回いろいろと修正点はありましたが、中でも大きな修正点はここ!
大きな記憶違い3つを直すことができました。
その1:『ハンプティダンプティ』は『不思議の国のアリス』のお話には登場しない。
その2:『ハンプティダンプティ』はツインズではない。
その3:ツインズは『トゥイードルダムとトゥイードルディ』といい、『ハンプティダンプティ』とは別。『鏡の国のアリス』に登場する。
展覧会では、章ごとにあらすじが書かれていて、挿絵も展示されているので、今回初めて『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の全体像がみえました。
なるほどねえ・・・。
そういう内容だったのね、という感じです。
ウォルトディズニーの『ふしぎの国のアリス』
私が20歳のときに、ディズニーランドができました。
もちろんできた年に行って、大行列に並んで3つのアトラクションを見学するのがやっと。
そんなディズニーランドには当時まだ『アリスのティーパーティ』というアトラクションはありませんでした。
『アリスのティーパーティ』ができたころは、毎年クリスマスの時期にディズニーランドに行っていた私。
レストランがかわいい『クイーンオブバンケットホール』はお気に入りのひとつになっていました。
おそらくそういったイメージからすっかり『不思議の国のアリス』を知っている気になってしまったかもしれません。
思い込みってなかなかすごい力があるものです。
私にとって『不思議の国のアリス』はウォルト・ディズニーの『ふしぎの国のアリス』として認識されたようでした。
自分の記憶のあいまいさを疑問に思った
さてここからは、私の記憶があいまいだったということから、少し理科のお話をしますね。
小学校の理科室には人体模型がありましたよね。
私は子どものころ「人のからだ」に興味があったので人体模型もとても興味がありました。
その人体模型は今でも理科準備室にあって、子どもたちの学習に使用されています。
小学校理科学習指導要領(文部科学省)では、6年生の理科で「人の体のつくりと働き」が学習内容として取り上げられています。
なので人体模型を使うのは6年生。
具体的には、
「人や他の動物を観察したり資料を活用したりして、呼吸、消化、排出及び循環の働きを調べ,人や他の動物の体のつくりと働きについての考えをもつことができるようにする」(小学校学習指導要領「理科」より引用)
という学習内容です。
人の体には、生命活動を維持するためのいろいろな臓器があるということを知る程度の学習内容ではありますが、この学習をきっかけに「人の体」について深く関心をもってもらえるといいなあ・・と思っていました。
ところで6年生の学習で扱う主な臓器は、肺、胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓、心臓。
授業で「脳」についてくわしく触れません。
脳は解明されていない部分も多いからなのでしょうか。
私は、今回『不思議の国のアリス展』に行ったことをきっかけに、なぜ私の記憶はあいまいだったのかな?と『記憶』について考えてみました。
脳といえば、脳は使われていない部分が多いとはよく聞きますよね。
まだまだわからないことがたくさんあるのが『脳』だそうです。
私は『不思議の国のアリス』の話を忘れてしまったというよりは、もともと詳しく知らなかったという点が『あいまいさ』を招いた1番の原因ですが、その他に興味深いこともありました。
それは人は、
「自分が興味をもったことが記憶に残る」
ということとと
「感情移入しながら記憶すると覚えやすい」
ということ。
きちんとした研究をもとに発表されています。
詳しくは、
WAOサイエンスパーク『フロントランナーvol.39・こうすれば記憶力は高まる!~脳の仕組みから考える学習法』(東京大学薬学部 教授 池谷裕二)
を読んでみてくださいね。
今回『不思議の国のアリス展』にひとりでお出かけした私の学びポイントは、自分の記憶には正しくないこともあるということを再認識したこと。
そしてルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を読んでみよう!と思ったこと。
さて、どんな感想をもつかはまた読んだ後に‥‥。
※画像の一部は横浜そごう美術館『不思議の国のアリス展』撮影許可区域にて撮影したものです。