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【お節料理をつくろう第1回】おせち料理の由来と伝えていきたいこと

おせち料理をつくる 第1回おせち料理の由来

おせち料理 手づくり 簡単

早いもので、今年も残すところわずかとなってきました。

12月の『こころとからだの自然教室』は『おせち料理』です。

『こころとからだの自然教室』は、教師時代に調べた日本の伝統や歴史を参考に、私が実践している健康的で楽しい日々の暮らし方をご紹介しています。

おせち料理は気楽に用意する

おせち料理 手づくり 簡単

新春を神様とともにお祝いするためのお供えである『おせち料理』。

若い頃は絶対手づくりで!と気合いが入っていました。

最近は、年齢を重ねてきたせいか、

(そんなに無理しなくてもできる範囲でいいよね)

と思うようになりました。

すべて一からつくると時間がかかってしまうので、市販品のものを利用しながら十分に手づくり感を楽しめる、そういったものが理想的だと考えて、今年は少し気を楽に用意してみることにしました。

家族の幸せと健康を願って。

その気持ちは、今までと変わりなく、けれど気楽に用意する。

令和はじめてのおせち料理はそういう形で用意したいと思います。
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おせち料理の形式

おせち料理 由来 手づくり 簡単

第1回目は、お料理ではなく『おせち料理』の由来についてお話していきます。

あまり興味がない場合や、すでにご存じの方はスルーしてくださいね。

まず、おせち料理の形。

おせち料理を詰める重箱についてお話していきます。

おせち料理の重箱は『3段』のものや『1段』がほとんどですね。

けれど、おせち料理は5段重ねが本来の形です。

段重では、

一の重:口取り、祝肴 

二の重:焼き物 

三の重:煮物  

与の重(四は忌み数字で避けています):酢の物、和え物 

五の重:空 予備の重

3段重にする場合は、一の重に口取りと祝肴、二の重に焼き物と酢の物、三の重に煮物を詰め、一段の場合はそれらを並べて入れます。

私は今まで5段重のおせち料理を用意したことがありません。

そこで令和初となる今回、ぜひ5段の重箱に詰めたいと思い、重箱を探してみました。

ところが主流ではないせいか、なかなかみつかりませんでした。

楽天さんやAmazonさんで調べたところ、楽天さんのショップで、↓こちらの5段重がみつかりました。

18cm×18cmなので、4~5人分のおせち料理にピッタリかな?と思います。

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おせち料理つくりを張り切ってきた私のテンションに反して、我が家の家族はおせち料理をあまり好まないので、このサイズは少し大き過ぎます。

そこで見つけたのが、このアクリル重箱。

15cm×15cmの小さめの5段アクリルの重箱をみつけました。

3重のものと2重のものがあったので、両方を購入してみます。

両方を使えば、5段の重箱になります。

これならおせち料理以外にも使い道がたくさんありそうです。

 

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おせち料理の由来

つぎは『おせち料理』の由来ついて詳しく説明をしていきますね。

みなさんは、『五節句』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

おせち料理 由来 意味 なぜ

平安時代から、日本の宮廷では節句を節会(せちえ)という宴会でお祝いするという風習がありました。

平安時代といえば、真っ先に平安初期の藤原氏、源氏が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

貴族による王朝国家の時代、中国の暦が使われていた日本では、たくさんの『節句』がありました。

『節句』とは、古代中国の陰陽五行説が由来となる季節の節目のことをいいます。

節句の中の『人日(じんじつ)、上巳(じょうし)、端午(たんご)、七夕(しちせき)、重陽(ちょうよう)』という5つの節句は、江戸時代になって幕府が五節句として公的な行事や祝日と決めました。

この五節句のときに祝儀料理を『五節供』といいます。

ちなみに御節句はそれぞれ次の日に当たります。

人日(じんじつ) 1月7日

上巳(じょうし) 3月3日

端午(たんご)  5月5日

七夕(しちせき) 7月7日

重陽(ちょうよう)9月9日

これらの日に『五節供』としてお祝いの膳が振る舞われたのですが、江戸時代に庶民にも『五節供』が広がると、この中の『人日の五節供』がお正月料理として定着しました。

これが現在の『おせち料理』に当たります。

『おせち料理』の中に入れる料理ひとつひとつに願いを込めて、意味をもたせるようになったのは江戸時代後期からで、末期には現在のように『おせち料理を重箱に詰める』スタイルになりました。

暦について

おせち料理 由来 旧暦 こよみ

前述したように、『おせち料理』は、平安時代の頃の『五節供』に由来していて、『五節供』は中国の暦にある『五節句』をお祝いする料理とお話しました。

日本でも、この中国の暦は1684年まで使われていました。

その後1685年からは日本製の暦になります。

『旧暦』というと聞きなれていると思いますが、一般的に使われる『旧暦』は、1868年に明治維新が起こり江戸城無血開城がなされ、翌年東京が首都となり版籍奉還、さらに翌年廃藩置県という、まさに日本が生まれ変わる明治4年まで使われていた暦を指しています。

『旧暦』とは、月の満ち欠けに基づいて太陽の動きも取り入れた日本古来の『太陰太陽暦』の中で、『太陽暦』の直前に使われていた暦のことをそう呼んでいるのが一般的です。

私たちが現在使っている暦は『太陽暦』(グレゴリオ暦とも呼ばれています)で、太陽の動きをもとにしてつくられたものです。

少しややこしいので、図で表してみますね。

現在(1873年~) 太陽暦
1844年~1872年 太陰太陽暦 天保暦(てんぽうれき)旧暦とも呼ぶ
1798年~1844年 太陰太陽暦 寛政暦(かんせいれき)
1755年~1798年 太陰太陽暦 宝暦暦(ほうりゃくれき)
1685年~1755年 太陰太陽暦 貞享暦(じょうきょうれき)

1685年までは、中国暦を使用していて、貞享暦は、日本人によって編成された初めての暦です。

このように日本の古い時代からの伝統的なお祝膳が『おせち料理』なのです。

 

宮廷料理だった『おせち料理』が時を経て、庶民に浸透した伝統ある日本文化。

次の世代へとつなげていきたいもののひとつではないかと思っています。

第2回は『おせち料理の種類と意味』についてご紹介していきますね。

 


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