通販で買ったワンピースの丈が長いとき
通販で購入したワンピース。早速着てみると丈が長すぎる・・。返品しようかな?とガッカリしたことはありませんか?
丈が長すぎるから返品しようかな?とあきらめなくても、丈は簡単に直すことができます。新品の服にハサミを入れる勇気が必要ですが、試してみるのもひとつの方法です。
丈の長いワンピースの裾上げ
私事ですが、私の身長は155cm。ジャストサイズはM。けれど私はいつも迷わずLを注文しています。なぜなら二の腕やウエストがMだと窮屈だから。その結果、届いたワンピースの丈が長すぎる!と感じることがよくあります。
丈が長すぎることはわかっていても、どうしてもそのワンピースがいいな!という時、私は、ワンピースを購入し長い裾を短くするということをしています。
ただし、購入するのは扱いやすい素材のリネンか綿であることが絶対条件。
それでは実際に購入し、丈を短くしたワンピースでご紹介していきますね。
購入したワンピースはこちらです。
丈の長いワンピースを短くする裾上げなら、直線縫いでスイーっと縫えば簡単です。
丈短めワンピースに
ワンピースをゆったりと着たいと思うと、重視したいのは胸やおなか、腕周りですよね。けれど、それを重視すると丈が長いということがよくあります。最近は通販で、ショップでは扱っていない『丈短め』を選択できるショップもあるように、やはり丈短めの需要ってあると思います。
もし、カットすることに抵抗があるようでしたら、ベルトなどを使って、ウエスト部分でブラウジングするという方法もあります。ただ、この場合はワンピースのデザインが限定されますね。
また、自分が気にならなければ、カットせずに裾上げすることも可能です。自分が負担にならない方法で試してみてくださいね。
簡単!丈の直し方
ここでご紹介する『長い丈の直し方』は、洋裁はあまり好きではないとか、洋裁は得意ではないとか、ミシンが苦手、できるだけ簡単に直したい!というような方向けの方法です。
洋裁は専門ではない私が気負いせずにできる方法を考えて、自分が普段使っている方法をご紹介しています。見た目にも機能的にも問題はないと思っていますが、そういった方法だということはご理解いただければと思います。この方法なら30分位で直すことができると思います。
①裾の折り代分だけ一回上に折り、印をつける。
②もとの折り代部分をカットする。
③印の部分に沿って折り目をつけてアイロンかけ。さらにもう一折してアイロンかけをする(三つ折り)。
④裾の始末をする(ミシンで縫う)
元の折り代が1cm位の場合
カットして裾の始末をしたら、このような感じになります。購入した時とほぼ同じ状態に戻りました。たったこれだけで、思った通りの丈になりました。
直し方を具体的に説明していきます。
折り代が1cmの裾を約3㎝短くする方法
元の裾の折り代部分をカットし、再度1cmで3つ折りをつくり全体で3cm丈を短くする。
ちなみに、折り代とは、裾を折って始末をしてある部分のことです。もとの裾折り代が1㎝位だと、この方法がとても簡単で、『ちょっと短くしたい』という場合は、約3㎝短くなります!
①もとの折り代部分を利用(定規のかわり)にして折り代の厚みのある部分を上に折ります。↓
②折ったら↓白い部分に印をつけていきます。
③印をつけたら元の裾折り代をカット。
④印をつけた白ラインをカットするのではなく、元の折り代(布が重なっている部分)をカットする。
印のところで谷折りをしてアイロン、もう一度折り返してアイロン。これで三つ折りの折り代ができます。あとは折り代の際をミシンで縫って完了。
折り代が狭い場合
価格控えめなワンピースでよくみかけますが、このような裾始末になっている場合の、裾上げはもっと簡単で、ハサミで新品ワンピースを着る必要もありません。
しかも三つ折りをつくる必要もなく、一折りするだけでOKです。
何センチ裾上げをするか決めたら、その幅を測りながら印をつけ、アイロンでしっかりと折り目をつけていきます。
アイロンは面倒だな・・と思いがちですが、待ち針で留めただけでミシンをかけるよりも失敗がなく、仕上がりもきれいですよ!
折り目がついたら二つ折りでミシン掛け。これで出来上がりです。
ただし生地をカットしないため、折り代の幅が広すぎると、見た目がいかにも直しましたという感じになっていしまうので、折り代を広くし過ぎない方がよいです。
丈がとても長い場合
とても時間がない方、新品にハサミを入れるのに抵抗のある方、もしかしたら長いまま着たくなるかもと思う方などは、この状態でグルっとミシンで縫ってしまうという選択もありです。少し上の方に縫い目がでますが、部屋着やワンマイル外出なら、それほど気にならないと思います。
今回は、5㎝位残して5㎝位を裁断しました。たびたびアイロンを使用しますが、簡単にすませようとするときほど、実はアイロンが役に立ちます。
三つ折りにするために、折り代の半分を内側に折り込んでアイロンをかけます。最後に折り代の縁をミシンで縫って出来上がりです。
※この方法はできるだけ簡単にと考えた個人の方法です。専門家の方には邪道と思われるかもしれませんので、個人のご判断でお試しいただけるとうれしいです。
袖も短くしたい場合
長袖を7分、8分位にしたいという方はいませんか?私がそのタイプです。腕を動かしても、肘にひっかからないくらいで、腕まくりもしなくてよい、自分好みの袖の位置ってありますよね。私は袖も、こんな感じでお直ししたりします。
三つ折りでアイロンをかけて、ミシンでクルッと縫えば出来上がり。購入したばかりの洋服にハサミを入れるのは、とてもドキドキしますが、一度チョキっとする勇気を出せば理想のワンピースになる喜びが味わえます。
お直しできるワンピースの選び方
選ぶポイント
①シンプルなデザインのワンピース
②素材は天然素材のもの
③コストパフォーマンス
①シンプルであっても、スリット入りのものやラップになっているタイプ、プリーツがあるものは手間がかかるためNGです。
②素材がレーヨンやポリエステルは、ミシンに慣れていないと扱いにくいのでNGです。
③コストパフォーマンスは、『布代+作業時間』と販売価格を比べて比較。手作りすると考えたときの『布代+作業時間』と販売価格を比べて自分が納得できるかが目安です。自分にとって高価な商品だと思うワンピースはお直ししないで着ることができるものを選んだ方が無難です。
具体的なことは、こちらのワンピースの場合でご説明しますね。
例えばこちらのワンピース。ナチュラルセンス(楽天ショップ)では、半袖も長袖も価格3,998円(税込)です。
長袖も3,998円(税込)です。
同じようなワンピースを手づくりをするために、こちらで布を注文したとしますね。
とても肌触りのよいコットンリネンのシーチングです。エアータンブラーワッシャー加工がされていて、最初から洗いざらしのようなお気に入りの生地です。
50㎝で572円(税込)なので、3m購入したとすると572円×6=3,432円
布代だけで、3,432円(税込)ということになります!
ハンドメイドを楽しみたいときは、とてもよいお買い物。
けれど、作る時間を『楽しむ時間』ではなく『作業時間』と考えると、この価格でできることはありませんよね。『布代+作業時間』と販売価格を比べるとお買い得なことがわかります。
丈のお直しがしやすいワンピース
繰り返しになりますが、裾上げのしやすいワンピースは、素材が綿、麻、綿麻です。またワンピースの形としては、スカート部分がフレアーやAラインのもの。プリーツやスリットの入ったものは、難しいのでおすすめではありません。
自分の好みの長さにお直ししやすいワンピースは、楽天やアマゾンからも購入することができます。お出かけして探すのも楽しいですが、人込みを避けて、おうちでゆっくりウィンドショッピングは、みるだけでもとても楽しいです。
ぺチスカートで上品に
ぺチスカートは若い方向きのように思われがちですが、シンプルなワンピースと合わせると、上品な印象になります。
ただし、私のようにウエストゴムの苦手な方は注意が必要です。
なぜなら、ぺチスカートのウエストゴムが太くシッカリしているから。けれどゴムがしっかりウエストマークするのには正当な理由があって、ゆるいとワンピースやスカートと擦れあって位置が変わってしまうから。ゆるいと場合によっては、だんだん下がってくることもあります。
実際私がウエストをゆるゆるにして履いてみたら、ぺチスカートが下がってくるようで、とても履き心地が悪かったです。
そこで、ウエストはゆるく、それでも下にずれたり、よれたりしない方法を考えてみました。それがキャミソールとドッキングすること。私はキャミソールではなくTシャツにしました。
これと
これをドッキング
・・ということで、ナチュラルセンスのぺチスカートは、
ウエストゴムは幅広でしっかりとしていることが気にならない方
向けの商品かなというのが私の感想です。ぺチスカートの購入を検討されている方の参考になればうれしいです。そのほか、ぺチワンピースのように裾にレースが入っているものは、裾でお直しができず、ウエストで調整しないと丈を変えることができません。購入するときは着丈をよく確認して購入することが大切ですよ!
まとめ
自分好みのワンピース。手作りできたら素敵ですよね。手をかけた分、愛着もわくし、自分の着るものを自分でつくるなんて、それだけで日々の生活にゆとりがあるように感じます。
けれど、そんな時間も気持ちの余裕もないという場合には、既製品を少し自分に合わせてリメイクするというだけでも、手づくりの気分を味わうことができるものです。自分のために時間を使う。後回しになりがちですが、本当は一番大切なことなのかもしれませんね。