算数の図形で何を学ぶの?
図形の学習を学習指導要領をもとにザックリと解釈するとしたら、
図形の性質知って日々の生活の中で活用していくことができるようになるために、図形についていろいろ知ることが大切ですよ。
ということではないかと私は思っています。
学習のねらいと内容
学習指導要領には、各学年ごとに『ねらい』や『学習内容』がていねいに記してあるので、子どもたちに指導する際は、学習指導要領をもとに作成された、教育課程に基づいて授業を進めるのは先生として当然のことです。
私が上記のようにザックリとお話しした『図形』領域のねらいと内容は、学習指導要領では、次のように記されていますので、参考にしてくださいね。
さらに詳しく調べたい方は、文科省のホームページでご確認ください。
学習指導要領『図形』について
小学校の算数で学習する『図形』には、次の3つのねらいがあります。
・基本的な図形や空間の概念について理解し,図形についての豊かな感覚の育成
を図るとともに,図形を構成したり,図形の面積や体積を求めたりすること
・図形を構成する要素とその関係,図形間の関係に着目して,図形の性質,図形
の構成の仕方,図形の計量について考察すること。図形の学習を通して,筋道
立てた考察の仕方を知り,筋道を立てて説明すること
・図形の機能的な特徴のよさや図形の美しさに気付き,図形の性質を生活や学習
に活用しようとする態度を身に付けること
(文部科学省:【算数編】学習指導要領より抜粋)
また、図形の内容は以下のようになっています。
① 図形の概念について理解し,その性質について考察すること
② 図形の構成の仕方について考察すること
③ 図形の計量の仕方について考察すること
④ 図形の性質を日常生活に生かすこと
(文部科学省:【算数編】学習指導要領より抜粋)
各学年で学習すること
さて、図形の学習は各学年でどんなことを学んでいくのでしょうか。
こちらもザックリというと、
1年生で形の特徴を知り、2年生では三角形、四角形、正方形、長方形、直角三角形、そして箱の形について学習します。
3年生になると二等辺三角形、正三角形、そして円、球を学びます。
4年生で平行四辺形、ひし形、台形、そして立方体、直方体
5年生になると多角形、正多角形、三角形の3つの角、四角形の4つの角の大きさと和、直径と円周の関係や角柱、円柱と多岐にわたってきます。
そして6年生で、対称な図形を学びます。
つまずきやすい図形
図形の学習でつまづきやすいのは、見取図や展開図を書くことや求積。そして縮図や拡大図なども苦手という子が多くなります。
けれど子どものときに苦手だった図形でも、おとなになると簡単に思えることはよくあります。
なぜなら、おとなになる過程で、たくさんの図形を生活の中でみたり使ってきたりしたからからです。
おとなになってみたときや使うときに、(これは小学校で習ったことが生かせそうだな)そう思えることが勉強したことが生きるということで、それは、おとなになる前の中学生で、(小学校で習ったことだ)と思い出してさらに学びを深めることが、学んでいくという過程に必要なことだと思うのです。
けれど、そういったことはおとなだから言えることなのです。
おとなになって、小学校での図形の学習を振り返ってみるのは楽しいと感じるのは、学習内容が、たくさんの経験値のから実際の場面を想起させてくれるので、より具体的で身近だからですよね。
おとなになってから小学校の学習をするのは、本当に楽しいものです。