冬は髪の毛の乾燥が気になりますね。シャンプーを変えてみようかな?と思っている方の参考になればと思い、オーガニックシャンプーを詳しくご紹介していこうと思います。
オーガニックシャンプーについて
シャンプーもオーガニックのものを使ってみたいと思っていらっしゃる方のために、まずは簡単に『オーガニック』について、ご説明させていただきますね。
ご存じの方は、とばして先に進んでください!
オーガニックとは
オーガニックとは、化学合成農薬や化学肥料に頼ることなく、生産された有機農産物と有機農産物加工食品のことで、平成11年に改正されたJAS法(日本農林規格等に関する法律)に基づいて規格を守られたものだけが『オーガニック』『有機』と表示できます。
有機農産物とは、
- 種まきや植え付けの2年(多年生の場合は3年)前以上で、禁止された農薬や化学肥料を使用していない
- 遺伝子組み換え技術を使用しない
- 堆肥などで土作りを行っている
- 土壌を用いた農業生産を基本とする(水耕栽培やロックウール栽培ではない)
- 環境への負荷をできる限り低減した生産方法である
有機加工食品とは、
- 遺伝子組み換え技術を使用していない
- 科学的に合成された食品添加物、薬剤の使用を避けている
- 物理的または生物の機能を利用した加工方法を用いている
- 原材料は、水と食塩以外は95%以上が有機農産物、有機畜産物、有機加工食品である
オーガニックシャンプーとは
オーガニックシャンプーは、もちろん上記の『オーガニック』にも関わりがありますが、シャンプーは化粧品の分類で考えるので、オーガニック化粧品の基準をクリアしているものであるということが大切です。
オーガニック化粧品の認定は、シリコンオイルやその他の誘導体が含まれていないことの他、
- 遺伝子組み換え植物あるいは有機体からの原料は含まれていない(EUの有機農法規格による)
- 製品や植物性成分には放射線処理が施されていない
- 動物実験は行われていない
などの厳しい基準があります。
認証機関には次のようなものがあるので、これらマークを目印に探すのがおすすめです。
(イオングリーンアイ化粧品パンフレットより)
オーガニック化粧品については、こちらの記事にも詳しく書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。
おすすめのオーガニックシャンプー
私が使用しているオーガニックシャンプーはヴェレダのシャンプー。
配合成分は、このように記載されています。
水、ココイルグルタミン酸2Na、ヤシ油アルキルグルコシドクエン酸2Na、ラウロイルカラスムギアミノ酸Na、エタノール、グリセリン、香料*、キサンタンガム、コムギ胚芽油、セージ葉エキス、ナギイカダ根エキス、サンシキスミレエキス、カプリル酸グリセリル、ラウロイル乳酸Na、PCA-Na、乳酸、ココイルグルタミン酸Na、ラウリン酸スクロース、PCAオレイン酸グリセリル、アルギニン、フィチン酸Na *天然由来成分
(ヴェレダ公式HPより抜粋)
いくつかの成分に、植物名が入っていないものがありますよね。例えば、『ココイルグルタミン酸2Na』。なんとなく植物由来ではないように感じがして、本当にオーガニックなの?と思うかもしれません。
けれどヴェレダのシャンプーはどれも信頼のある自然派化粧品の認証基準であるNATRUE (ネイトゥルー)の認証を受けているので、成分を細かく調べなくても心配はありません。正真正銘のオーガニックシャンプーです。
ちなみに『ココイルグルタミン酸2Na』は、化粧品成分表示名称でこのように記載されていますが、医薬部外品表示名称では、『N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム』のことで、ヤシ油からつくられる脂肪酸の塩基物とグルタミン酸を縮合して得られるココイルグルタミン酸のナトリウム塩です。
オーガニックシャンプーの使用感
ヴェレダのオーガニックシャンプーを初めて使ったときは、シャンプーを追加してしまったほど、泡立ちが少なく感じました。
本当に汚れが落ちるの?と感じたのは、洗いながらスルスルっとした滑らかさを感じにくかたからかもしれません。
一般的なシャンプーを使っていて、ヴェレダのシャンプーに変えると、
泡立たない?
泡立ちが悪すぎ?
と感じたんですね。
泡自体は、きめ細やかなのですが、ツルツルと滑らかに洗えるという感じではありません。
髪を柔らかな泡で包んで洗うという感じです。
2回目からは、シャンプーをつける前に髪の毛を予洗いする感じで、十分に濡らしておくと、きめ細やかな泡がモクモクという感じで、頭いっぱいに広がりました。
実際に、シャンプーをグラスに注いでかき混ぜてみると、一般的なシャンプーの方が確かに若干泡立ちはよかったです。少しわかりにくいのですが、画像で泡の高さが少し違います。
その後コンディショナーを使ってみましたが、スルスル感はいまいちです。
シャンプーもコンディショナーも、とにかく優しい感じがします。
キチンと洗えたのかな?トリートメント効果はあったのかな?と不安に思ってしまいますが、髪の毛を乾かした後の髪の毛はサラサラ、地肌は爽やか。
全体的にフワッとまとまりました。
泡立ちやスルスル感
私もヴェレダに変える前は、スーパーで買えるシャンプーを使っていたので、初回は、シャンプー時の香りや泡立ち、スルスル感に物足りなさを感じました。
確かに香りもほんのりですし、泡立ちも柔らか。トリートメント中のスルスルとした感じはほとんどないです。
そして、いつも繰り返してしまいますが、オーガニック=安心ということではありません。
安心とイコールで結ばれるのは、きっと自分の体に合うもの。
常に自分の体の声に耳を傾けて、選ぶようにすることが大切だと私は思っています。
メリットとデメリット
オーガニックシャンプーのメリットとデメリットをまとめてみました。
私の個人的な感想とオーガニックコンシェルジュとしての知識をもとに、記しましたので、意見のひとつとして参考にしていただければと思います。
メリット
・使われている成分に信頼がおける
・香りがほんのりと優しい
・きめ細やかな泡立ち
・刺激を感じない
・頭皮がサッパリする(スカルプシリーズ使用)
デメリット
・価格が高め
・スタイリング剤を使った後は、二度洗いが必要
・乾かした後は香りはほとんど感じない
・泡立ち感や付けた感じが少ないので多めに使用しがち
ヴェレダの他にもオーガニックシャンプーはありますので、いくつかピックアップしました。気に入ったものがみつかるとよいですね。