キャリアアップして転職しよう!
これからの働き方を考えて転職をすると決めた場合は、そのための準備は万全にしたいもの。なぜなら転職後に後悔をしたくないからです。
調査結果からわかること
まずは、厚生労働省が平成27年度に調査した結果をご覧ください。
転職者が転職するにあたってどのような準備活動をしたか。
・「特になにもしていない」61.6%
・「転職準備活動を行った」31.2%
(50~54歳:28.0%,54~59歳:30.0%)
準備活動の内容(複数回答)
・「産業・職業に関する情報等の収集をした」38.5%
(50~54歳:30.9%,55~59歳:42.5%)
・その他18.8%
・「今の会社で役立つ資格・免許を取得した」16.4%
(50~54歳:33.0%,55~59歳:22.7%)
・「就職ガイダンスや適性・適職診断を受けた」16.4%
転職者が現在の勤め先を選んだ理由(3つまでの複数回答)
・「仕事内容・職種に満足がいくから」40.8%
・「自分の技能・能力が活かせるから」37.5%
(50~54歳:45.5%,55~59歳:47.8%)
・「労働条件(賃金以外)がよいから」24.9%
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-2-03.pdf
調査は男女15~65歳以上を対象にしていますが、赤字の部分は、その回答に対して50~54歳,55~59歳の割合を記しています。(男女混合)
男性と女性で違いはあるとは思いますが、とても参考になる調査結果であり、私のこれまで考えてきたことにズレは、ほぼないようで安心しました。
この調査結果をまとめると、50歳~59歳(男女混)は、以下のような方が多いことがわかります。
転職の準備として今の会社で役立つ資格・免許を取得し、自分の技能・能力が活かせる仕事に転職した。
つまりキャリアアップし転職するということです。
これは私も大賛成!
今の職業をベースにする
転職をすると決めたら、まずは今の職業をベースに考えてみましょう。
とはいえ、できるだけ柔軟に考えないと選択の範囲が狭くなってしまいますので注意!
私事で恐縮ですが、私でいえば『教師』→『塾講師』だけでは×ということです。なぜなら『教師→執筆家』は決して前職と関係のないものではないからです。執筆内容が『教育に関する文章作成』だったので。
私が執筆の仕事をすることになったのは、転職を考えてということではなかったので状況は違いますが、現在は別の仕事をしているということで参考にしていただければと思います。
そして『教師経験と執筆経験』があったことで短期大学から講師の依頼をされたこともありました。
現職からの矢印をたくさんみつけよう!
自分の今の職業からいくつ矢が出るか書き出してみましょう。
こんな感じです。
私の場合を当てはめてみます。
キャリアアップの方法
現職の経験を生かしてキャリアアップできる方法は、今よりも上のステージで活躍できることですね。資格取得などはそのためのよい手段だと思います。
けれど、それが簡単にできるとは限りません。
なぜなら資格を取得するには『時間』と『費用』が必要だからです。
50代は自分時間を確保しやすい思われやすいのですが、自分自身を含め、私の周りの50代をみていると、本当にそうかな?と思う部分が多々あります。
管理的職務についていたり、親の介護をしていたり、孫の世話をしていたりと、自分のために時間とお金を使えないと感じている方は多いように感じるのです。
そのため意欲はあっても、自分の資格取得をあきらめてしまう方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合どうしたらよいのかな?と考えてみたとき、私が考えたのは、この方法です。
今よりも上のステージにいかずに今のステージをキープする
どういうことかというと、今よりも低いステージにいくことで、自分のモチベーションが下がらないように、今をキープしつつ、別の場所でステップアップするということ、つまり職場を変えるということです。
私でいうなら、教師をキープしつつ『教師』でいられる場所を探すということです。
私の『現職からの矢』の図でいえば、職業4,5の場合は資格取得が必要ですが、それ以外は資格の取得は必要ありません。そこで『教師』でいられるような仕事をすればよいということです。教育系執筆業であっても『教師』であることは可能です。
ステップアップは、何も資格取得だけに限ることではありません。何よりも一番大切なのは
ステップアップしたいという気持ち
ですよね。
まとめ
納得できる準備をして転職をすると決めた場合は、たとえうまくいかなくても後悔ばかりにとらわれて、前に進めなくなるということは少ないもの。また新しく仕切りなおせばよいことです。
たくさんのことを経験してきた50代だからこそ、努力すれば必ず成功する、準備万全だからうまくいくとは言い切れないことも承知のはず。
けれどそれと同じくらい、失敗してもやり直しはいくらでもできることも知っているはずです。
プライドやこだわりなんか捨ててしまえば、できることはたくさんありますよね。
大丈夫です。