50代女性が転職を考えたときのよもやま話

これまでに何度となく転職を考えて、いまだに転職をしていない。
今回は現在パートタイムで働いていて転職を考えているものの踏み切れていない方
向けの『よもやま話』です。
関係ないなあと思われたらスルーしてくださいね。
転職したい理由は?
この記事を読んでくださっている方は、(転職したいなあ・・。もっと自分らしく働きたいなあ・・)と思われている方でしょうか。

さて転職したい理由は何でしょう?
・労働条件が合わない
・人間関係を変えたい
・仕事内容を変えたい
その他の理由かもしれませんが、多くはこの3つのどれかに当てはまるような気がしますがいかがでしょうか。
人間関係に耐えられない!という場合は、一刻も早く転職をとすぐに行動に移すと思いますが、切羽詰まった感じではない場合は、現状を手放す勇気がもてないものです。
なぜなら『現状キープでもよいかも?』という気持ちが心のどこかにあるから。
当然ですよね。私も、そして多くの方がそう思うものです。
今回の内容は、具体的な方向性を示す記事ではありませんが、心のモヤモヤが薄っすらでも晴れていただくことができたらうれしいと思って書かせていただきました。
50代の働き方
一概にはいえませんが、厚生労働省(以下厚労省)のデータと25年前の社会の風潮などから私は、以下のようなことを感じ取りました。

現在の50代女性は、子育てや介護など、自分の周りの環境に合わせて働き方を変えてきた方が多いかもしれない。
さらに、
のではないかとも感じました。
つまり50代女性は『結婚や子育てを機に退職し、その後パートタイムで働いている』
方が多いのではないかということです。
私がそう感じとった理由をご説明しますね。
データを比べてみる
転職について、公的なデータからみたお話は、よろしかったら、こちらの記事も参考にしてください。
厚労省の雇用動向調査結果(平成29年度)によると、女性の年齢階級ごとのパートタイム労働者の割合は、20~24歳以降はおおむね年齢が上がるとともに高くなり、35歳~39歳で5割を超え、50歳~54歳で7割を超えているという調査結果が出ています。
そして転職者が前職を辞めた理由としては(平成29年1年間)、女性は50歳~59歳で「介護・看護」が他の年代よりも多いということがわかりました。
さらに1995年の厚労省雇用動向調査結果を調べてみたところ、19歳以下~65歳以上の調査の中で、女性は24歳~29歳が一番離職率が高いということも確認できました。

1995年は今から25年前。55歳の方は30歳の頃ですね。もしかするとちょうど子育て期に重なるかもしれません。
ちなみに1995年はドリカムの『LOVE LOVE LOVE』が、ミスチルの『Tomorrow never knows』『シーソーゲーム』が流行した年であり、マイクロソフト社からWindows95が発売された年でもあります。
現在55歳が25歳の頃、30年ほど前は『クリスマス・イブ』などという言葉が流行していました。今では考えられませんが、24歳までに結婚という意味をもっていましたね。そして『寿退社』などという言葉もありました。結婚を機に退職するということでした。

そんな風潮からか、私の周りにも結婚を機に、または出産を機に退職するという方が多くいました(教員にはほとんどいませんでしたが)。大学を卒業後は就職をせずに『花嫁修業』という友人もいましたよ。
環境にあった働き方
現在50代の女性には、自分の置かれた環境に合わせて働き方を変えたという方が多くいらっしゃるのかもしれません。
それは、求められてそうしたのかもしれませんし、自分で決断したことかもしれませんが、いずれにしても現在フルタイムで働いていないという方が多いことがわかりました。
自分らしく働くこと
フルタイムで働くことを辞めるという選択をした方にとっても、時間が経過すると、その環境は変わっていきます。時間の経過とともに環境は変化しますね。
周りの環境に合わせて、働き方を変えてきた女性にとっては、この先も自分はずっとそういった働き方でよいのかな?と思うこともあるのではないでしょうか。

子どもが自立し、喜ばしいことなのに、ポッカリと空白の時間ができたようで悲しくなってしまう方もいらっしゃいます。
それまで、家族のために役に立つことができたと感じていた自分の立ち位置がなくなってしまうような不安感をもつのかもしれません。
人は、人とのかかわりの中で自分の存在を確認できるということってありますよね。
家族の食事を用意するということだって、喜んでくれる顔を想像してつくります。
子どもたちが自立し、自分のすることが少なくなったとしたら、できれば次は社会のために役に立つ自分でありたい。
これからは自分のことをまず考えた働き方をしたい。
そう思うことはすごく自然のことです。
けれど、子どもが学校に行っている間にと職場を決めていたり、家族の状況に合わせて職種を選んでいた方にとっては、自分らしい働き方であったとはいえないと感じている場合もあるかもしれないのです。
本当は何をしたいか
転職したいけれど迷っているという方には、このような方がいるのではないでしょうか。
もし、そうだとしたらぜひ自分したいことが何なのかを改めて自分に問い直してみるといいなあ・・と思うのです。

もしかすると、もうすでにわかっていて、踏み出す勇気がないのかもしれません。
それはきっと自分よりも大切にしたいと思うものがあるから。
自分のしたいことをするかしないか。
もちろんしたいことをするのが一番です。
だからこそ、その一番を確認するのです。
退職する前にしていた仕事をしたい、キャリアアップをしたい、そのために転職をしたい。
そう思う気持ちは本当に自分の一番なのか。
それよりもやっぱり家事をしっかりしたい、孫の世話もしたい、親を介護したい、そう思ったらきっとそれが本当は一番したいことなのかもしれません。
自分の一番したいことは何なのか。
それを自分に問い直すことで『転職』の考え方の答えもみつけることができるのかもしれません。
まとめ
自分の思うように働くことができない、自分らしくないと思うことは私にもよくあります。そういうときは、ネガティブモード全開ですよね。
50代はネガティブスイッチが入りやすくなるような気がします。
けれどネガティブスイッチを押すなら、リセットスイッチを押したいもの。

嫌なものに真っ向から立ち向かってネガティブになるよりは、逃げてやり直せばいいと思うのです。
暮らしはいつでも楽しくなくては・・。
転職よもやま話。今回はのらりくらりのお話となりました。お付き合いくださり、ありがとうございました。

執筆と挿絵:rico
小学生の頃から絵本作家になりたかったけれど、絵本作家ではなく小学校の先生になりました。
たくさんの本を子どもたちに読み聞かせしていく中で、気がついたあれこれ。
おとなのための絵本を描いてみたくなりました。